土日に一泊二日で名探偵コナンの始まりの地、北栄町に訪れた。
今回の旅は、推し活だけではなく、私にとって大きな挑戦でもあった。というのも、約3か月半前に1型糖尿病と診断され、一人旅大好き人間であるにもかかわらず、旅行はおろか、外食にさえ恐怖と抵抗感が否めず、塞ぎ込んでいた。この恐怖というのは、食事に含まれている糖質量を見積る+自身の体調+これからの運動量も鑑みて、打つインスリンの量を決める。これが、外食だと食材がわからない=糖質量の見積もりを大幅に外す可能性がある、また、旅行中はたくさん動くため、インスリンを打ちすぎてしまうと低血糖になり倒れる可能性もある。さらに、インスリンを打ってから食事を始めるまでの時間も重要である。私が使用しているインスリンは体に注入してから10分後に糖質を摂取し始めなければならない。このインスリンと食事のタイミングがずれると、低血糖・高血糖になる。そのため、旅行や外食、糖質表示のない食事をとること自体が億劫になっていた。
そのような状態で、8月初めにスタートした夏休みは、ほとんど外に出ることなく、バイトと家の往復のみ、また、インスリン治療がうまくいかずバイトを減らしたりと血糖値の上下に振り回される夏休みをこの前まで過ごしていた。しかし、9月のはじめ、今年一番寝起きがいい日があり、6時前に目が覚めた。その時、突然チャレンジ精神が突如として姿を現し、夏休みに一つは長い休みを生かした思い出をつくりたい、そうだ、鳥取へ行こう!と思い立った。そこからは早かった。高速バスを予約し、ホテルを予約し、2日間の予定をざっくりと立てた。ネットでいろいろ情報も集めた。
そう動き出して10日後、ついに出発の日!
本題の前に、名探偵コナンに対する気持ちを綴らせていただきたい。
私はコナンくんを推している。小学四年生の時にコナンくんに初恋をした。当時、「彼は二次元の人で、これからの人生で出会うことはないのか」という事実に早々に気づき、大ダメージを受けた。かなり辛くて、就寝中、連日夢に見るほどだった。目が覚め夢だと気付きうなだれていたが、日薬でなんとか持ち直した。それから現在に至るまでずっと大好きだが、毎年映画を観るたびにさらに惚れてしまう。当時のコナンくんへの気持ちは「恋」だったが、今のこの気持ちは「愛」だと感じる。
毎年2回以上は映画を観に行く。欲を言えば上映期間中に週1は観に行きたいところだが、大学生の身分では支出も限られるため、行っても3回から4回に抑えている。あるときはかっこよく、またあるときはかわいくてお茶目なコナンくんを大スクリーンで拝見できる映画館で過ごす時間は、私にとって至福の時間である。映画館で販売のパンフレットを入手し、映画鑑賞1回目の後に、家に持ち帰って映画のサントラを流しながら、パンフレットと映画の余韻を楽しむ。そして、声優さんや製作者さんの作品への思いや、新しい視点をパンフレットから得、もう一度映画館へコナンくんに会いに行く。最高だ。
映画を観るとき、1回目はストーリーの理解を目的として観る。そして2回目以降は、コナンくんの挙動や声、豊かな表情に注目して楽しむのだが、今年の『100万ドルの五稜星』は、様々な出来事や新情報がもりだくさんで、一度では全体のストーリーをとても理解しきれなかった。処理速度が追い付かなかった(笑)。3回目の鑑賞でやっと理解することができた。映画の余韻にたっぷり浸りたい私は、映画館併設のグッズ売り場を堪能し、気に入ったアイテムを選んで購入する。しかし、映画館がショッピングセンター内の施設のため、映画目的以外で買い物に訪れた時も、吸い寄せられるようにグッズ売り場に向かって足が動く。そういうときは購入したりしなかったりのため、はたから見れば単なる冷やかしだ(笑)。
ありがたいことに、名探偵コナンは幅広く様々な企業、商品とコラボをしており、コナンファンは全国で推し活が可能である。ただ、コラボが豊富すぎるゆえ「えっそんなコラボがあったの?」とコラボ期間終了後に情報を入手することも少なくない。コナンくん LOVERの私は、可能なら『名探偵コナン』に関する情報をすべて!一つも残さず!味わいたい!そのため、X (旧Twitter)やインスタ、定期的に「 コナン コラボ 」で検索をかけて情報を集めるよう努めている。ただし、情報をつかんだとしてもそれを手にしたり体験するにはどうしてもお金がいる。私は財力が弱いが体も弱い人間のため、バイトを詰めたくても詰められない月も多く、節約して計画を立てコツコツとお金を貯めている。それでも、大学生は稼ぎをほとんどすべて好きなものに費やせるため嬉しい時期でもある。
もう一つ感謝している点は、名探偵コナンの映画やストーリーの舞台が三次元に存在するという点だ。「モチーフ」ではなく「完全に」そこが舞台になっているため、コナンくんが訪れた場所に行くことができる!にっこりだ。疲れた時はコナンくん含めた名探偵コナングッズに溢れた神聖な空間、つまり、自室で名探偵コナンメドレーを流し、ヒーリングを受ける。
『名探偵コナン』の作品は私の人生の1/3を占めていると言っても過言ではない。
そんな私にとって、コナンに会えるまち、北栄町はまさに夢の国だった。上下左右四方八方360度コナンだらけ!いろんな表情や服装のコナンくんに会える喜び、幸せな気持ちが体にじわ~っと沁みてくるのを感じた2日間だった。
スケジュールと写真と共にどうぞ!
1日目
12:45 倉吉駅に到着
ー 倉吉駅にて食品以外のお土産購入、乗車券購入(倉吉⇔由良間往復400円・現金か定期券のみ)
駅のホームでコナン列車を激写!なんと青赤列車と探偵列車の両方を偶然見れた!ラッキー!コナン列車の運行時間は日によって異なり、ネットで運行スケジュール確認可。
13:27 倉吉駅発 (米子行) コナン列車の青赤車両に乗車!乗り継ぎの電車が到着する前で人は少なく、座れた。

13:37 由良駅 (コナン駅)に到着!

ー 由良駅隣接の「北栄町観光案内所」(営業9:00-17:15)にて「コナン通り公式ガイドブック」(400円)を入手。コナンファンとして北栄町を満喫するのにイチオシのアイテム。シールラリーがあり、コナン通りにある様々なスポットに掲示されている張り紙と、ガイドブックの付属シールの柄が同じものをガイドブックに貼っていくというものだ。スポットは9か所あり、5か所以上のシールを貼ると、3つのコナンキャラの絵柄から選べる完歩証シールを、由良駅の北栄町観光案内所でもらえる。
由良駅からコナン通りを通り青山剛昌ふるさと館に向かって歩く。徒歩約20分と公式サイトにはあるが、私が到着したのは約1時間後だった。様々な名探偵コナンの掲示、看板、ポスター、モニュメントで溢れているコナン通りでシールラリーをしたり、それらをゆっくり見ながら歩いた。道中の「出会いの広場」にある、工藤邸にて、左手はスマホで録音開始、右手でインターホンを鳴らし、インターホンの向こうから聞こえる声に興奮を抑え幸せを噛みしめていた。奥にあるコナン百貨店の入口に向かうと、その左側にコナンくんたちを一緒に撮れるプリクラ機を発見!よく見ると、「コナン百貨店だけの超限定!」と書いているではないか。これは撮るしかないな。私とコナンくんたち (厳密に言うとコナンくんたちの画像)でプリクラを撮った。600円だったが、一人旅をしているとなかなか自分が入った写真は撮らないため、いい思い出となった。その後、やっとコナン百貨店に入り、商品をじっくり眺めた。これから青山剛昌ふるさと館に行くから、その帰り道に買いに来るからね、と心の中でつぶやき、ショップを出た。



ここまで暑さを忘れて楽しんでいたが、気温は37度で汗が垂れていた。ゆえに、血糖値が下がり始めているから、何か糖分を取ろう。同じ場所にあるConan's Kitchen でカフェオレのテイクアウトをし、苦みを感じやすい私は「にがっ」と思いながら(絶対苦くない)ドリンクを片手に道を進んだ。

そこからの道もたくさんの名探偵コナンの掲示、モニュメントがある。それらをゆっくり見て楽しみながら、「出会いの広場」を出発してから10分ほどで青山剛昌ふるさと館が見えてきた。

14:50 青山剛昌ふるさと館に到着!
この敷地内にも怪盗キッドや阿笠博士が乗った車、少年探偵団など、いくつものモニュメントが置かれている。青山剛昌ふるさと館内に限らず、壁の画など建物の外もしっかり堪能できる。楽しい。

それらのモニュメントや周りのデザインなどじっくり鑑賞し、入口に向かうと、この時間帯は混雑はなく、5分ほど並んで入館券ゲット!入館券のデザインもいいっ!
青山剛昌ふるさと館の入場料 (営業9:30-17:30)
小学生未満:無料
小学生:300円
中学生・高校生:500円
大人:700円
(団体料金 (20名以上):各100円引)
青山剛昌先生の生い立ちや、仕事部屋のデスク、キャラのオブジェなどが展示されている。名探偵コナンの複製原画はスケッチからうつくしかった。懐かしい場面の原画もたくさんあった。様々な言語の名探偵コナンのコミックの展示があり、これには二つの点で惹かれた。一つは、言語学習者としての興味と感動。語学のモチベがさらに上がった。もう一つは、何より、名探偵コナンが世界中で愛されていることを体感し、世界中にファンがいるんだと実感した時の興奮と幸福。厳密に言うと好きだと思う視点は異なっているかもしれないが、ファンの数だけ同じ作品に対しての様々な視点、種類の「好き」があるんだろうなぁと思いながら、同じ作品のファンがたくさんいる空間に今、身を置いているということに喜びを感じた。
いくつかアクティビティコーナーのようなものがあり、ターボエンジン付きスケートボードの体験もあった。展示ブースの一端にあり、小学生くらいの子供たちがずらーっと家族で順番待ちをしていた。2階にはタッチパネルのクイズマシンや、小五郎のおっちゃんに麻酔銃を刺すミニゲームもあった。クイズマシンはちびっ子たちがひっきりなしに楽しんでおり体験できなかったが、小五郎のおっちゃんに麻酔銃を刺すゲームはやった。一度外し、おっちゃんに怪我をさせてしまった。ごめんね、おっちゃん。
ターボエンジン付きスケートボード体験ブースの傍には、名探偵コナンのコミックスウォールがあり、これがまた圧巻だった。2024年9月中旬の今現在では103巻までの表紙で飾られていた。表紙にいるコナンくんがアクリル板のようなもので作られており、コナンくん推しの私にはご褒美だった。これまでのグッズの展示やコミック・映画のワンシーンなどの画も展示されていた。2階には小規模の約3分半のプロジェクションマッピングが上映されており、タイミングよく始まるタイミングでその空間に行きついた。

展示を堪能した後、青山剛昌ふるさと館併設のコナン探偵社にてグッズ購入。優柔不断の私は、行って初めて何を買うか決めるのは不可能、自分の気持ちが迷子になり、あれ買えばよかったと後悔することは明確だったため、事前にネットで商品を見ており、これだけは絶対に欲しいというものを見つけた。ショップ内は人がそれなりに多く、少し慌てたが、事前に選んでいたものを探し、かごに入れ、あとはゆっくり見て回った。さまざまなコナンくんの表情を楽しめるマグカップを手に入れられ、幸せだ。中にはネットに載っていなかった商品もあり、特に心を奪われたものを購入した。商品を見つつ、周りの人々も見てみると、多くの人が同じ商品でもこれがいいとこだわりを持って選んでいたり、真剣に商品を選んでいる様子を目に入り、やっぱり同志だなぁと心の中で感動していた。事前に選んでいたものもあるが、ネットでは見覚えのない商品もあったため、結局悩みに悩み、吟味し追加でいくつか購入した。
16:10 コナン探偵社を出る。少し奥に見える「道の駅大栄」にあるガイドブックのシールラリーのスポットに足を運び、張り紙を確認し、シールを貼って、折り返すことにした。
ー 折り返しの道中、行きとは反対側から見るモニュメントや看板を見ながら、ふと目に入ったのは、鳥取の自然、深緑の畑の背景で美しく燃えている夕日だった。あぁ、やっぱり自然は素敵だなぁ、としみじみ感じ歩いていた。
16:20 「出会いの広場」に着き、コナン百貨店に戻ってきたよ~と心で声をかけようとしたところ、今の気温に対して異常に汗をかいていることに気付いた。まさか、と思い血糖値を確認すると低血糖になっていた。発汗は低血糖の症状の一つだ。そこで予定を変更し、この敷地内にある喫茶ポアロに入ることにした。行きは Conan's Kitchen でカフェオレを買って店内を見れたが、喫茶ポアロのほうは満席で入れなかった。
喫茶ポアロのラストオーダーは16時半で、ギリギリで来てごめんなさい、と思いながら店内に入ると、感じのよいお姉さんの店員さんが出迎えてくれた。Conan's Kitchen も喫茶ポアロも券売機で食券を購入する。ここは天国、だからこそ、食べたいもの、心が躍るものを考えて、「せっかくだから!」というものを選びたかったが、思考がまとまらず焦燥感と不安感に襲われ始めたため、目に入ったメニューの一番上にある「名探偵コナンナポリタン」の食券を買った。思考力が落ちる、不安感に苛まれる、というのも低血糖の症状である。お客さんがほとんどいなかったため、何分後に出来上がるだろうと予測し、パスタの量も予測してインスリンを注入して待っていた。(低血糖の状態でも、一定量以上の食事をするときにはインスリンが必要である。)すると、運が良く食事が予測通りの時間に出来上がった。ナポリタンを受け取って、席に戻り、とりあえず写真を一枚撮った。体はしんどく、頭もぼーっとしていたため、ほとんど記憶がない状態で食べたが、ウインナーがおいしかった記憶は残っている。今写真を見返すと、センスのかけらも感じられない写真があるが、とてもおいしそうなナポリタンだ。お皿はコナンくんの服のデザインだった。食事を終え、血糖値が少しずつ上がり始めると、不安感や思考力低下の症状も改善されてきて、少しずつ満腹感を感じ始めた。これも思い返せば、かなりの量あったが低血糖の不安で無意識に詰め込むように食べたんだと思う。ふと、「シールラリー完了したから観光案内所で完歩証をもらいに行こうと思っていたけど、あと5分で観光案内所閉店だわなぁ、明日にしよ」と考えが巡り、体調が落ち着いたのを再確認した。喫茶ポアロ店内にある掛け軸や原画の写真を撮らせていただいて、ごちそうさまでしたー!と叫んでお店を出た。
今回の旅行で2つある残念な点の1つが、低血糖状態で喫茶ポアロに入ったことである。推しがあふれている幸せな空間で、おいしいものを「おいしい」を味わいながら楽しい気持ちで食事をしたかった。まぁ、それでも一日の内に低血糖になったのがこの1回だったのは良く血糖値コントロールができた方だと思う。ぱちぱち。

17:00 コナン百貨店に再来。夕方だからか、行きよりも人口密度が小さく、ゆっくりとお店の商品を眺めていた。平次・沖田推しの友人へのお土産を悩みに悩み、結局決められず、後で本人に聞いてみよう、と思い直した。行きに選んでいた商品を手に取り、購入し、ショップを出た。
17:30 そろそろ倉吉駅近くに取ったホテルに向かおうかなと思い、おなかもいっぱいだったため、ゆっくり由良駅に向かって歩いた。

17:40 コナン通りを満喫しながら歩いているとすぐに由良駅に到着した。観光案内所をちらっとのぞいてみたが、やはり閉まっていたため、やっぱり完歩証は明日にお預けだ。

ー 駅のホームで乗り場はどこだろうなぁ、とのんきに考えながら、歩き疲れた足を休ませ一休みをしていると、外国人の方に話しかけられた。その方も倉吉駅に戻りたいらしく、乗り場は何番かを聞かれた。「私も同じ方へ帰りたいけどわからないんです。」と言うと、「電車が来たらドライバーに確認しよう!」と言ってくれた。電車が来るまで30分間、駅の待合にある時刻表に乗り場が書かれているのを発見し、その方たちにお伝えした。ここまでの会話はすべて英語だったが、英語学科の学生として学んできたことがここで生かせてうれしい気持ちと、さらなる向上のためのモチベもアップした。
18:08 由良駅に倉吉駅行の電車が到着。「疲れた< 楽しかった幸せ」という気持ちで電車に激しく揺られながら座っていた。いやぁ、揺れが結構激しかったなぁ。
18:22 倉吉駅到着。先ほど会った外国人の方々とホームですれ違った際にさよならを言って改札を出た。ところが、倉吉駅に併設の「くらよし駅ヨコプラザ」にてお土産を選んでいると、さっきお別れした外国人の方に偶然出会った。そこで、どこから来たのか尋ねたところマレーシアから旅行で来た方たちのようだった。あなた日本人なのね!と驚かれたりもした。どこの人に見えたんだろう。聞けばよかった(笑)。そんなこんなで最後のさよならをした後、私がお土産に持って帰りたいものが食べものばかりだったため、明日買うことにした。店員さんとも少しお喋りをして、明日来ますと伝えてそこを出た。絶対来ないだろ、とか思われたかな(笑)。来るよ?
ー 倉吉駅に併設のセブンで明日の朝ご飯と水を買った。コナンとキッドの画がプリントされたTシャツを着ていたのだが、セブンの店員さんに、「今日は何かイベントがあったの?そんな感じの服着てる人がたくさん来たんだけど」と聞かれ、「思い当たるイベントはないでうねぇ、なんでだろう?三連休の初めだからなんですかね?」という他愛もない話をした。
18:45 倉吉駅から徒歩8分のビジホに到着。今回は推し活がメインのためホテルは節約した。欲を言えば、コナンくんたちも訪れた望湖楼に泊まりたかったが、そこは2名以上の宿泊のみ受付だったため、断念した。しかし!さきほど述べた「今回の旅行で残念な点2つ」のもう一つは、まさにホテル代を節約したこと!推し活を心行くまで楽しむためには体を最上級に癒したい!旅館大好き人間なので、近くに旅館がいくつもあるんだからせっかくの機会を活かせばよかったなぁと思った。決して、泊まったビジホに不満があるわけではない。フロントの方は丁寧で、設備も申し分なく、特に不自由さは感じなかった。ただただ、旅館・温泉、あの空間で心と体の癒しを求める気持ちが出てきた。だから、次の推し活ではホテルをケチらない、お金をしっかり貯めて臨む!
ー まずはシャワーを浴び、体をきれいにした後、Conan's Kitchen でいただいたナポリタンでお腹も満たされており、髪を乾かして、ベッドに今日の戦利品を並べ悦に浸っていた。そして、今日周りきれなかったところや、買わずに悔やんだものを明日買うんだ!と心に決め、明日行く場所をコナン通り公式ガイドブックの後ろのメモのページに書き込んでいった。明日、限られた時間でどこにどういう順番で周るか計画を立て、そのままガイドブックをぺらぺらとめくり、今日の思い出に耽りながら、明日も訪れるとワクワクしていた。
しかし、体は正直だ。もう少し余韻に浸りたいところだが、眠気を感じ始め、また、明日の出発は早い時間を予定していたため、寝ることにした。7時15分にアラームをセットしたことを確認した。ベッドに広げた戦利品を大事に袋に入れ机に置き、明日倉吉駅のコインロッカーに入れるものと持ち運ぶものを分け、横になり布団に入った。それでも興奮が冷めないのか、なかなか寝付けなかったが、これは旅行の際はいつものことだ。寝付いたのは0時頃だと思う。
2日目
6:30頃 予定より早く起床。カーテンを開けて初めて雨が降っていることに気付いた。傘は持ってきたけど、差したくないから止んでほしいなぁと思いながら顔を洗いに行った。昨日買った朝食の分のインスリンを打ち、スキンケアをし眉毛を描いた。そのくらいでインスリン投与から10分以上経過していることに気づき、いそいそとご飯を食べ始めた。食べ始めるのが少々遅れたため、これは遅れて高血糖が来るだろうなぁ、と思いながら、服を着替え、メイクの続きをし、ヘアアイロンをした。
8:30 ホテルを出発。外に出ると雨がさっきより弱くなっており、身一つであればいつもは傘を差さないところだが、昨日買った戦利品があったため、傘を差した。早く目覚めたため、一本早い8時37分の電車に乗れるかなと思ったが、倉吉駅での用事もいくつかあったため諦めた。
8:40 道中で信号にひっかかり、セブンに寄って水を購入し、倉吉駅に到着。次の電車まで40分程度ある。コインロッカーに預ける前に、昨日くらよし駅ヨコプラザで選んでいたお土産を買いに行った。来たよ!
店内には、お菓子大好きな父母が喜んでくれそうな商品がたくさんで、すべて買って帰りたかったが、さすがに持ちきれない量だったため、厳選した。
渡したい人へのお土産をすべて手に入れ、よしっ、あとはコナン通りで悔いなく私自身へのお土産を買おう。私はお土産を渡したい気持ちはあっても、いつも選ぶのに非常に時間がかかる。優柔不断で決められないのだ。だからこそ、決まるまではうかうかとただ楽しんでいられない。すべてのお土産を購入し終わった今、あとは楽しむだけだ、おーっ!コインロッカーに荷物とお土産を預け、往復乗車券を買った。ホームに降りて、昨日の夜にメモした行く場所を確認しながら電車を待っていた。そのころには雨はやみ、青色の空が見え始めていた。
9:18 電車に乗った。座席は空いており、今日も座れた。10分間、自然の風景を眺めていた。向こうまで広がる若緑と、青が広がっていく空。きれいだなぁ。
9:22 由良駅 (コナン駅)に到着!(再)
ー まず最初に北栄町観光案内所で完歩証をもらいに行った。そこで、「青山剛昌ふるさと館併設のコナン探偵社 (グッズ売り場)に入るには入場券が必要か」について尋ねると、人が多くない今は入場制限しておらず、入場券なしで入れるとのことだった。やった!
9:50 この観光案内所で販売しているコナングッズや名探偵コナンデザインの来駅証明書 (各200円)を購入し、日付のハンコを押してもらった。もう一つ、今日は帰りのバスをお昼に予約しており、時間が限られているため、自転車で周ることにした。観光案内所にて1日500円でレンタサイクルができる。利用時間は、たしか17時までだった気がする。昼には帰る予定だったのであまり覚えておらず、、確実な情報を提供できず申し訳ない。


まずは由良駅からコナン通り方面とは線路を超えて反対側にある、大栄小学校に向かった。そこまでの道中にあるコナンくんの道表示と、その小学校にあるコナンくんと蘭ちゃんのモニュメントが目的だ。自転車に乗っていると、ついつい見逃してしまう景色がある。だから実は、自転車に乗るのはあまり好きではない(笑)。実際、大栄小学校に行くまでにコナンくんの道案内を見落とし、自転車を漕いでいるため北栄町公式ガイドブックを開くこともなく上り坂を進んでいた。一度迷い、「こりゃ、どっかで通り過ぎたか」と思い引き返した。すると左側に大栄小学校の看板が見え、そっちに向かった。コナンくんと蘭ちゃんのモニュメントを無事発見し、かわいいなぁ、と汗だくで眺め、写真を撮り、次の目的地を確認した。血糖値も確認した。予想通り、高血糖になっていたが血糖値グラフは下がっているところだった。自転車を漕いでも普段はこんなに汗だくにならない。発汗異常は高血糖の症状でもある。ここで追加のインスリンを打つと、気温35度では低血糖になることは明らかで、すでに血糖値グラフは下がる兆候を見せているので、インスリンは打たず、自転車に乗る。

来た道を戻り、空手むすめのモニュメントに向かった、コナン通りからは外れた場所にあるが、空手むすめと言えば、ご想像の通り、蘭ちゃんのモニュメントだ。さらに、この欄ちゃんのモニュメントは他のものと少し変わったものがあり、背景に蘭ちゃんによる今までの戦闘シーン (と言ってよいのか?) の一コマが集まったボードがある。これは見逃せない。
ガイドブックを見て、「この道をまっすぐで四つ目の交差点を左か」と頭に入れ、漕ぎ始めた。しかし、途中道を数え忘れ、民家が並ぶ場所に迷い込んでしまった。やっちまった、と思いつつ、そのまま進んだ先にあった左折の道を進み引き返した。適当に自転車を漕いでいると、迷ってから3分後くらいに蘭ちゃん発見!鑑賞して、満足した。念のため、もう一度血糖値を見るとかなり下がっていた。そろそろ何か糖分を取らないとだなぁ、そうだ!ちょっとはやいけど Conan's Kitchen でお昼ご飯にしよう。昨日はテイクアウトにしたけど今日は店内でいただこうかしら~、なんて思いながら自転車で向かった。


10:30 Conan's Kitchen に到着し、自転車を停めた。昨日はドリンクを飲んだから今日は食事をしたいなぁと思っていたが、暑さでやられたのか固形物を食べられる気がしなかった。クリームソーダを注文し、待っている間、昨日より空いていたため、店内の写真を数枚撮影した。おっと、インスリンの投与を忘れていた。私はインスリンポンプというものを使用しているため、スマホ操作と同じような感じでインスリンの投与ができる。注文の時に見たクリームソーダの写真で糖質量を予測しインスリンを打った。
番号が呼ばれ、受け取りに行くと、写真よりもボリューミーなソフトクリームが乗っていて驚いた(笑)。きっと投与したインスリン量は足りないだろうなぁ、と思いつつ、これからまだ動くのと、どのくらい追加で打てばいいかもまだわからないため、追加は打たずいただいた。クリームソーダにはランダムでキャラのデザインのライスシートが乗っている。私のは哀ちゃんだった。写真を撮って、お店を出た。外でカンカン照りの太陽の下、平次と和葉のモニュメントを遠目で眺めながらソフトクリームをいただいた。ライスシートを最後にいただいたため、口がカラカラになったが、ペットボトルの水を飲んだ。クリームソーダのカップを持って帰るために、そばのお手洗いですすいで持っていたビニール袋に入れた。自転車に乗り、コナン探偵社に向かった。


10:50 コナン探偵社到着!
着くと昨日の昼過ぎとは打って変わった光景が目に入った。入場口に外まで続く行列だった。入場制限かけられてないのかな?コナン探偵社で買い物できるかなぁ?とドキドキしながら行列を横目に入り口に近づくと、案内表示があり、行列と扉の間をすり抜け無料で無事入れた。ふぅ。
コナン探偵社内も昨日よりは人が多く、しかも商品も昨日よりたくさんあるように感じた。昨日買わず悔やんだものを吟味しかごに入れ、人の波に乗ってゆっくりと周った。どうしても推しグッズにも実用性を考えてしまう私の性格ゆえに悩みに悩んだ商品は、「使えるかどうかじゃない、本能が求めている!」と殻を破り捨て、すべて買った。そういった商品の一つが、小さい子のパーの手のひらサイズほどの大きな缶バッジだ。あどけない表情をしたコナンくんがかわいい。
いろいろな商品を見て楽しんでいるうちに、体の力が少し抜けてきたような感覚が現れ始めた。低血糖を疑った。ちらっと血糖値を確認すると、低血糖にはなっていないが、血糖値が下がってきていた。このまま15分も経てば低血糖になりそうだなぁと思い、もう一度悔いの無いよう、店内をぐるっと回り、タイミングよく空いたレジでお会計を済ませ、出口付近にあったコナンくんのパネルに心の中でバイバイしてショップを出た。血糖値が安定するよう、手元にあったジュースを飲んだ。
11:20 自転車に乗る前に、一度振り返り、青山剛昌ふるさと館とコナン探偵社の建物、敷地内にあるさまざまなモニュメントをその場で眺め、買ったものを自転車の籠に入れ、自転車に乗った。
11:30 最後に、北栄町商工会周辺に行った。名探偵コナンのモニュメントはこれでコンプリート、全部見れる。この商工会周辺には、『悪夢の始まり』と名付けられたジンとウォッカのモニュメント、今回一番見たかった、『小さくなった名探偵』のあの有名なシーンのモニュメントがある。自転車をのんびり漕ぎ、無事拝見できた。連れて帰りたいほどかわいい!しばらくの間眺めて満足したら、自転車に乗った。もう一つ、ここから由良駅までの道中にあるバラエティに富んだコナンくんの案内表示の一つがあった。これも目的の一つで、かっこよくてぜひ直接拝見したいと思っており、難なく見つけ、写真を撮って、由良駅に戻った。


自転車を返却し、観光案内所の方と共通の話題があり、少し話をした。
少し話が逸れるが、来年には就職活動を始める。そして、今回鳥取を訪れ、鳥取で就職するのもいいな、と思い始めた。なぜなら、もちろん、コナンくんに会いに行きやすくなるから。もう一つは、現在すでに鳥取の生活環境とあまり相違ない場所に住んでおり、生活の不便さも感じなさそうだからだ。観光案内所に就職するなら、どういう道をたどるのか、由良駅観光案内所にいらっしゃった方たちはどういった経緯であそこで働かれていたのか、おしゃべりしてた時に聞けばよかったなぁ。
それはさておき、12時16分由良駅発の電車に乗る予定で、それまでにいろんな場所を回ろうと急ぎめだったが、どの場所でも案外ゆっくりできた。はぁー、楽しかった。
12:16 駅のホームの最前列に立っていたが、なんと!来た電車がコナン列車の探偵列車だった!ツイてる。昨日の行の電車は青赤列車で、帰りはもう一つの種類のコナン列車!少し遠くで、あら?コナン列車では?!と思った瞬間にスマホを取り出して録画を始めたが正解だった。帰ってから数回見たが、これからも何度も見ると思う。
乗車し、電車内で唯一、トイレのドアが名探偵コナンデザインであり、その写真を撮った。席に着いて、倉吉駅に着くまでの10分、楽しかった充実感と幸福感で満たされていた。たくさんのコナンくんに長時間囲まれ、お気に入りのコナンくんたちを見つけ、お土産も買えた。幸せな二日間だったなぁ。

12:26 倉吉駅に到着。
そろそろ固形物を食べなきゃジュースだけでは血糖値は持続して安定しないな、どこで何を食べようかなぁ、と考えていた。そうそう、駅のコインロッカーに預けた昨日の戦利品も忘れずに。駅のセブンに寄り、水と、糖分補給のためのジュースもなかったため、それも買った。セブンでお昼ごはん買っちゃう?いや、高速バスまで一時間半あるし、せっかくだからどこかお店に入ろうか、うーん、でもしっかりとした食事は食べれそうにないなぁ、バテたかなぁと自問自答した。セブンを出て辺りを見回すと、目の前の二階にカフェぽいところを発見し、そこに行った。
12:45 お店に入り席に着くと、cafe SOURCE MIDというかわいらしいおしゃれなお店だった。人が多すぎるわけでも少ないわけでもない。おひとりさまのマダム、友人同士なのか学生ぽい私と同年代くらいの人や、家族連れがいた。穏やかな空気でのんびりできた。食事やデザート、種類豊富な飲み物などがあった。外にあったボードに貼られていた紅茶シフォンを注文し、インスリン治療を始めてからシフォンケーキを食べるのが初めてだったため、糖質がわからなかった。ダメもとで店員さんに尋ねてみると、やはり詳しいことはわからなかった。お手を煩わせてごめんなさいね、もうどこに行っても聞かんとこう...。お手洗いをお借りした後、席に戻るとシフォンケーキを机まで持ってきてくれた。実物を見て量を予想し、ネットで調べた情報を参考にしつつ、糖質を予想し、インスリンを注入した。バテからなのか、いつもよりゆっくりだったが、間食した。口当たりはふわふわで、ふわっとやさしくアールグレイが香っていた。添えられていた生クリームを付けながら食べた。食べるのに時間がかかったからなのか、最後は常温になってしまっていたが、冷えているときのほうがおいしいと思う。


13:30 ごちそうさまをし、時間を確認すると、バスに乗る30分前だった。ここからバス停まで5分程度だから、いいくらいの時間だ。お会計を済ませ、倉吉駅の高速バス乗り場に向かったが、バスはまだ来ておらず、くらよし駅ヨコプラザの中に待合のような空間があり、そこに荷物を降ろして待った。かなりお土産を買ったからリュックが重かった。その分、幸せと楽しさ、喜びをたくさん感じた二日間だった。そういえば、マレーシアから来られた方たちにまた会えないかなぁ、バイバイしたい、と思っていたが、現れなかった。次の目的地に行ったのかもしれない。See ya!
14:00 高速バスが到着し、乗車した。鳥取、コナンくん、さようなら、ありがとう、また来るね、そう心でつぶやきながら景色を見送った。
数字で見れば短いこの二日間でたくさんの出来事があった。大好きなコナンくんに溢れたまちに訪れることができて、幸甚の極みだ。また、旅をするといつも感じることだが、一期一会は素敵だなぁ。マレーシアからいらっしゃった方、これからも元気に過ごしてほしいなぁ。それか、去年から考えている留学の行き先の選択肢にマレーシアも入れているため、もし行ったら会えないかなぁ、とか確立が極めて低くても、大小いとわず奇跡のような出来事がこれまでにもいくつも起きているわけだから、そういうことを考えてわくわくするこれからにつながっている。
始めてみると投げ出したくなるインスリン治療や、このコナン旅行の前日まで自分の病気を受け入れられず未来への不安、現在の不安で押しつぶされそうになり毎夜涙が止まらなかったこと、血糖コントロールどころか私自身が血糖値に振り回されている現状に絶望し、外食はおろか、外に出る気力さえ、何かを頑張る気力さえもすべてを失っていた。しかし、ふと舞い降りてきた気持ちでコナン旅行を計画し、完了し、楽しい夏になった。
帰宅後も、コナングッズを飾っている推し棚を一新した。額や缶バッチケース等を準備し、新しくすっきりとした推し棚へと生まれ変わっている。大きな缶バッチは壁にかけて、毎日眺めている。実用性だけじゃないんだなぁ、そこにいてくれるだけでこんなにも癒され幸せをもたらしてくれる、最高だなぁ、ありがとう、と心から感じた。こんなふうに、これからも少しずつ凝り固まった心や考え方をほぐしていけたらいいなぁ、そうするために、素直な感性を失いたくない、失わないようにしたいと思う。
私がこの旅行記でお伝えしたことの一つに、同じ病気で苦しい思いをしている方に、発症から約3か月半の私はこうしているよ!少しずつだけど、苦しい時もあるけど、楽しいことを楽しいって感じられるようになってくるよ!と伝えたい。もちろんずっとそうやって前向きな気持ちではいられないから、気持ちが落ち込んで、コナン旅行から帰ってきた今でも泣いてる夜がある。それは当たり前。しんどいもん。それでも、確実に、前より、強くなった。この病気の治療を続けるとあなたも確実に強くなる!前の私だったら、糖質の分からないものなんて泣くほど食べたくないって思う。だけど、推しパワーもあり少し前向きになった私はいろいろなことに挑戦できた。今すぐ前向きになろうとしなくていい。前向きにならないことが悪いだけじゃない、そういう時期もある。今と向き合って、たくさん苦しんで苦しみぬいた先に転機が訪れる。人生ってきっとそうなっているんじゃないかな。
コナンくん愛が強いゆえに危うくただの推し日記になるところだったが、私が伝えたいことも書けた。私の言葉が、体験が、誰かの勇気になったらいいな。
この場に訪れ、読んでくださった方ありがとうございました。