Thymos’s blog

さらけ出します。

女子大生一人旅の日常

19歳女子大生の一人旅行 道後温泉愛媛県松山市

 

先日一泊二日で道後御湯(どうごみゆ)に行ってきた。今の時期にピッタリのレジャーだ。

 

ゆったりのんびりとした雰囲気が大好きで、日々癒しを求めて生きており、一人気の向くまま旅行をしようと思いついた。寒さが厳しい季節で、インスタで温泉の投稿がしきりに目に留まるようになり、よっしゃ温泉に行くぜ!と。

 

温泉旅行が決まったものの、大学生の貯金額は多くない。日々癒しを求めて生きている人間だから、バイトのシフトも多くない。そんなこんなで、料金が安いことが前提で温泉探しを始めた。あと大浴場が苦手なため、露天風呂付客室を探した。

 

料金やアクセスの良さ等の頭を悩ます問題がなければ、千と千尋の神隠しのモチーフになったと言われている群馬県四万温泉の積善館本館に行きたかった、、、、今のわたしには交通面でも、金銭面でも難しい。やめよう。

 

最終的に、JTB でお手頃価格で道後温泉の旅行パックを見つけた。宿泊代と列車料金も含まれており、便利なサイトだ。以前から少し気になっていたので、ラッキー!

 

行くなら観光もめいっぱい楽しみたい。そのためにはリサーチ。道後温泉までの道中やその近くに観光できるところを探した。

道後温泉の近くには歴史を感じることのできる場所がたくさんだった。リサーチの段階で目を付けていた伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)、圓満寺(えんまんじ)や、上人坂、湯築城跡(ゆづきじょうあと)など。

 

伊佐爾波神社までの道が坂だと思っていたけれど、これがなんと階段だった。傾斜が下に向いている石造りの階段がよくあるが、あれはなぜ?危険では?笑

高身長のわたしは一人で出かけるときくらいにしかお気に入りのハイヒールブーツを履けない(一応気にする)だから、この旅行でハイヒールブーツを履いて来ていた。それがこの階段を上るときには裏目に出たみたい。非常に恐怖を感じたよ…

階段の長さを記録するために片手にはスマホを握りしめ、冷や汗と共に、なんとか神殿まで上りきり、後ろを振り返ってみると、ゾッとした。こんなに高い階段を上ってきたのか、、よく死ななかったな、と笑

 

帰りはあの階段を降りたくないなぁと思いながら神殿の周りを一周ぐるりと散策していると、神殿の裏側に別の神社と下のほうへつながる緩やかで広い階段を見つけたので、しめしめ。

やっと、神殿に入り、お参りをし、神殿の中もゆっくり歩いた。数学に関わる神社のようだった。建物がGoogleの写真通り鮮やかで、美しい神社だった。

 

その後、裏側で見つけた緩やかな階段を下りていくと、宝厳寺(ほうごんじ)があった。このお寺の印象は「明るいグレー」だった。きれいに整備されており、広々としていた。朝ごはんを食べずに神社巡りをしていたためお腹が空き、宝厳寺は顔を出す程度にし、四国の名産、鯛釜飯を食べに行った。

 

道後ハイカラ通りにあるお店で鯛釜飯をいただいた。開店直後だったため、一番客だった。人生経験の浅い私には、鯛釜飯が有名である明白な理由がわからなかったが、おいしかった。それでも次は、違うものを食べる気がする。笑

 

道後御湯はサービスが行き届いていた。ちゃんとした旅館の宿泊経験がない私は、エントランスで旅館の方が出迎えてくださったことに驚いた。その方はお荷物お持ちしますね、と言ってくださったことにも驚き、リュックのほかに手に持っていた道後プリンの入った紙袋を渡そうとすると、そちらの大きいお荷物のほうをお持ちいたしますね、と言ってくださった。そのあともお部屋までエレベーターを先に乗せてくださったり、ドアを開けてくださったりと、どこかのお偉いさんにでもなったのかと思った。

 

お部屋での受付が終わり、さて、露天風呂だ!道後温泉はいわゆる美人の湯だ。お湯につかると、肌がすべすべのもちもちになり、温泉から足を出しても足が水をまとってキラキラしていた。風がお湯から出た体の部分を冷やし、気持ちいい。肩までお湯につかったのが久しぶりで、極上のリラックスタイムだった。

時間も忘れてのんびりしすぎたため、のぼせた。気づけば2時間近く入っていたみたい。

お風呂後、のぼせた体を休め、鯛バーガーを食べ、(ここでも懲りずに鯛)ストレッチをして、ピアッサーでピアスを開けた。注射が大の苦手のわたし。それなのに温泉の三日前くらいから開けたい衝動に襲われ始めた。開けたら強くなれそう。注射が苦手なわたしが、体に穴を開ける。考えただけで謎にパワーがみなぎっていた。だから、いつもと違う非日常的極上空間でパワーを強める儀式をしようと考えついて、ピアスを開けた。じんじんって二回しただけで痛くなかった。

浴衣を着て年相応にテンションが上がって、自撮り祭り。笑

だけど、着方があっているかはわからなかったから外出はしなかった。

時に大胆で時に小心者のわたし。

 

実は旅行二日前くらいから風邪気味だった。それゆえ寝るときに鼻が詰まって窒息して寝れない日々を過ごしていた。

温泉では鼻通るでしょ!と謎の自身とともに出かけた朝。

まあ、通らないよね。死にそうになりながら、ほぼ気絶するように眠り、息苦しさで目覚めた。せっかくの癒し旅行の思い出の内、残念なところはこれくらいかな。

 

ホテルのチェックアウト後、湯築城跡(今の道後公園)に向かった。行きたいところの一つだった。今の時期は梅が咲いており、曇り模様から無事晴れてくれたおかげで、春の一足早い到来を感じながら、のんびりとお散歩した。松山市を見渡せる展望台があり、上った。鳥頭のわたしは階段を上っている途中で、「ああ、階段苦手じゃんわたし…」と思い出す始末。こらえて上りきった先には爽快な景色が広がっていた。温泉街や山、高い建物がたくさんある中で、一番奥に松山城が同じ目線にあった。松山城に行く時間はなかったから、次来るときは松山城に行きたいな、ロープウェイを使って。

 

湯築城跡には武家屋敷があり、ここは最も行きたいところだった。今にも動き出しそうな作り物の武士の人たちがいて、思わず挨拶をしてしまった。「こんにちは~失礼しまーす…」

武家屋敷のすぐ横にある湯築城資料館にも行ってみた。中にいたおじちゃんが展示物の一つの、「最近見つかったんですよ。猫の足跡がついたお皿」とマニアックなものを教えてくれた。「写真も撮っていただいたらよいのでね」と言ってくださり、激写した。湯築城跡(道後公園)のミニチュア立体地図のようなものがあり、これは興味深くて面白かった。

さんざん満喫した後、そろそろお土産を買いに道後温泉のほうへ戻らなければという時間になった。家族へのお土産で道後プリンを買ったとき、「お持ち帰りの時間はどのくらいでしょうか」と聞かれ、「5時間くらいです」と答えると、プリンが3つ入るかわいいデザインの保冷バックをすすめられた。250円で結構値段貼るなと思ったけど、ほかにどうしようもないから結局買った。ちょっと悔しい。

他にも祖母への誕生日プレゼントや、お土産を買ってから、路面電車に乗り、列車に乗り換え帰路についた。

 

心の中で「ばいばい道後、また来るね道後!」と叫びながら。

 

片道3時間程度の列車に乗りとっても充実した2日間だったなぁ。

旅行から帰るときのなんだか虚しくて寂しい気持ちについて考えていた。

 

代わり映えしない日常と、環境も行動も気持ちも変わる日常、その二つをただ、「現実と理想」と無意識に分けてしまっていたから、そのギャップに心を弱くさせられるのかもしれないと思った。

お家で過ごしたり、バイトに行ったり、友達と話したり、学校に行ったり、、これら全部が現実で日常である。その中に new! という感じで、愛媛 に行って旅行したことも現実であり日常の一部となった。現実と日常を満喫できた。そう考えると、代り映えしない日常もすきだな、旅行に行った思い出も日常につながるもので夢じゃなかったんだ。と思えている。

 

ちなみに、家族にも、お土産を渡しに行った方も、全員に、「ほんとに一人で行ったの?!」と問われた。「大学生女子の一人旅行」という文言は、恋人とお泊りするときにも使われるみたい。

わたしには縁のないことだ

あー楽しかった

明日からバイト入れて、お金貯めて、次はどこへ行こうかな。