Thymos’s blog

さらけ出します。

自分軸が導く新しい人生

「浅く広くの人間関係が運気を向上させる。これからの人生の中でたくさんの新しい人と出会い交流していくのがよい。同じ人たちとずっと一緒にいることはよくない。」

私は占いが好きで、ある程度信頼している占いの本で私はそう定義されていた。

この文章を読んだとき、寂しい気持ちになった。それでも、そうなのかもしれない、と思い当たることがあった。

 

私は生活、プライベート、学校、バイトなどのそれぞれの組織の中で、ずっと同じ人と過ごすことがあまりなかった。行動はたいてい一人で、それぞれの場所で言葉を交わす人はいても、それだけだった。単に、集団が苦手というわけではない。常に誰かがいる状態だと、窮屈さを感じてしまう。

 

そんな私でも結構長く所属している組織がある。それが地元だ。地元は中学校生活までを共にした人たちである。大学生になった今でも、私を含め、地元に残っている人たちで集まってドライブやご飯に行くことがある。

しかし、近頃、彼らと過ごしているとき、私の中の何かかがすり減っていく感覚があった。彼らと一緒に過ごしているとき、「楽しい、おもしろい」という感情が現れるのは確かだ。それでもなぜか、最近は解散した後、虚しい気持ち、次は行きたくないという苦しい感情と、楽しかった瞬間の記憶に戸惑う。それからは、地元の集まりに呼ばれたとき、その時の自分が行きたくないという気持ちが少しでも現れたら断り、行こうかなと楽しみな気持ちが現れたら行くようになった。

そのような違和感を感じる前までは「問答無用の地元大好き人間」だったので「行く行く!」と悩むまでもなく喜んで行っていた。

 

この変化はどうして現れたのだろう。

 

ここ2、3年の私は「自分軸をぶらすことのない人間になること」を目標に日々と向き合ってきたし、今もそうだ。その成果がこの人間関係上に現れたのだ。

いつも集まり声をかけてくれる地元の人たちは、地元の人であれば誰でもよく、ただみんなで楽しくワイワイしたい人たちであるということはわかっていた。そのことに私が傷ついたり落ち込んだりしたことがないのは、「そういう地元」であるからで、悪意があってしている行動ではないと100%言い切れるからだ。集まった人たちみんなで話せるし、その中の誰かが他の誰かに悪意を持った言動をするわけでもない。だから、私は彼らが単に嫌いになっていないし、彼らひとりひとりの素敵なところもたくさん知っているから、人として好きなままだ。

 

それでもこの現状に違和感を感じ始めたのは、19歳の私が日常生活の中で少しずつ、自分を尊重し、自身に価値を感じられるようになったからだ。

 

自分を尊重し価値を感じられるようになるためにしたことは、「私は自身を尊重する」という気持ちを持ち続けること。そうすると自ずと、他人軸でものを考えていることに気づけた。そのときに、「他人のことは置いておいて、まず、私はどうしたい?何が頭に思い浮かんだ?」と、自問し、自身の心の声に耳を傾けるようにした。

自分の感情を大切にできるのは私だけだから。

 

「誰でもいい」の中に他人の手によって「私」がエントリーされ、それに喜んで飛びつくのは、自分の価値を下げている。自分を尊重できていない。「私と」話したい、「私と」遊びたい、といってくれる人と過ごしたい。

だから、私の安売りをしない。したくない。

そう無意識に感じ、自分軸を大切にできるようになってきた心が、違和感として気づかせてくれたのだろう。

 

もう一つ疑問があった。

同じ組織に居続けるのに拒否反応を起こす私が、地元ではそうでなかったのはなぜか。

 

それは、今まで他人軸で思考を重ねながら作り上げた人間関係だからなのだと思う。

地元は、まさに中学生という大成長中のさなかに関わる人たちとの関係で、人生の中でも特にその時期に人との付き合い方を習得していく。だから、この時期は試行錯誤し、ある意味フレキシブルなため、「自分はこの人たちと上手くやっていくためにどう考え、動くべきか」と、他人軸で考えるのが私の普通になっていた。

そんなわけで長くこの組織にいられた。

 

他人軸で作った自分によってできた人間関係は、自分軸に移行している自分に合わなくなっていくのは必然的だ。

 

人は誰しもそれぞれのペースでレベルアップしている。自身がレベルアップしていく過程で、周りもレベルアップしている。だから、そのレベルにふさわしい人と出会い、関係を構築することができるのだと思う。同じ年齢でも、はるかにたくましい心を持っている人もいれば、逆も然り。

そのような、周りや自身の変化の中で生きている人間は、今までの関係が合わなくなるなどの変化は悪いことではない。新しい人間関係が構築されるように、以前と違って居心地の悪くなった場所から離れることがあるのも自然だ。

むしろ、そのような変化によって、自身の成長に気づいたり、未熟な部分が浮き出たりする。それは次のレベルアップにつながる。

 

こう考える私だから、「浅く広くの人間関係が運気を向上させる。これからの人生の中でたくさんの新しい人と出会い交流していくのがよい。同じ人たちとずっと一緒にいることはよくない。」

と言われるのだろうな。

それでも今は悪い気はしない。

私のレベルアップに必要なことだから。